■ - Vol27. 値切るのってむつかしいの巻き -
さて、腹ごなしをした後はクアラルンプールの街を散策。
アジアの街っていうのは、へたにフランスだとかアメリカ行くよりも
異文化を感じて、外国に来てる気分を味わえるのが面白い。
イスラム教の女性は皆トゥドゥンとよばれるスカーフを頭につけているけれど、
これが、花柄のきれいなのとかいろいろあって、結構おしゃれだった。
まずは、近場の中華街をウロウロ。
中華街での買い物は難関のひとつ。
ぼった値段を言ってくるので、必ず値切るようにと言われていたけど、
どのぐらい値切るものかコツがわかっていないと難しい。
かわいいウエストポーチがあったので、いくらか聞くと40リンギットと言われ、
1200円でも十分安い気もするけど、う~ん。と小さくうなってみると、
「いくらがいいんだ?」と聞かれ、とりあえず「25リンギット?」と値切りすぎ
かどうか自信がないので、若干疑問系で言ってみた。
すると、店員のおっさんは首を横にふり、「38リンギットでどうだ」と言ってくるので
「28リンギット」と言ってみると、「35リンギット」と段々値段を下げてきたので
おお、これが、値切るというやつか!と感動しながら、人からの教えどおり
「う~ん、じゃあやめとこうかな」作戦にでてみた。
すると、聞いていたとおり
おっさんは「よし、じゃあ30リンギットだ」持ってけどろぼう!風に折れてくれた。
しかし、30リンギット払うと「あと2リンギット足りない。」と言ってくるではないか。
「え?30リンギットって言いましたよね??」
「俺は、32リンギットって言ったんだ」とやけに強気で
「いらないんならべつにいいんだぞ」風の態度。
「でも、30リンギットって。。。」
もはや、ここまでくると再度「う~ん、じゃあやめとこかな」作戦をするのは
面倒だし、実際これ欲しいし、ってわけで、結局32リンギット払ったのだった。。
これも、おっさんの手口なのかそれとも私が「サーティトゥ」の「トゥ」を聞き逃したのかは謎。
でも、帰国後、旅ツーの友達に話したところ、それでもまだ高い、たぶん10リンギット
ぐらいぼられてるとのこと。
でも、もう10リンギット値切るのは相当ベテランじゃないと
むつかしい気が。
「う~ん、じゃあやめとこかな」作戦の次は、別のコマを持っておかないとダメかも。
「いやぁ、30リンギットかぁ。25リンギットぐらいだったら
買えるんだけど、でもこのかばんほんとかわいいから、どうしても欲しいなぁ。」
そこで、おもむろに財布を見る。
そして、「はぁ」とせつなそうなため息をつき、
あきらめのつかない目でかばんをみつめる。
そして、哀願の目でおっさんをみつめる。
ちなみに、ここでこそこぎれいな格好してると金持ちと思われて、このやりとりを
楽しめない恐れがあるので気をつけましょう。
お財布もいかにもお金入ってなさそうな、小汚い財布を用意しときましょう。
これから行かれる方は、事前に友達に売り場のおっさんになってもらって、
十分に練習してから行くとよいかもしれません。