■ - VOL5. マレーシアへのバス旅のはじまり -

翌朝、バックパッカーの下にある食堂で朝食を食べたが、いまいちメニューがわからなく おばちゃんがこれはどうだ?と言ったスープ麺にチキンが入ったやつを食べた。
もやしが生煮えでなんだかあまりおいしくなかった。
ここにも、やはり旅行者らしき人は 一人も見かけず、日本人も一人もいなかった。
その後、宿を出てマレーシア行きの長距離バスのバス停へ歩いて向かった。

バス停は歩いて7分くらいのところにあったが、あいにく朝から雨。
どうやら雨期らしい。
一応旅の予定は、ここからマレーシアのマラッカへ行き、2時間くらい街を見た後 その日のうちにクアラルンプールへ。
コタキナバルは同じマレーシアでもボルネオ島という 東側のブルネイとくっついてる島にあり、クアラルンプールは西側のシンガポールとタイの間の 陸続きの場所。
コタキナバルへ行くにはまず日数が足りないのと旅費が結構かかるため今回は 断念。

そのかわり、クアラルンプールから車で4時間程のところにあるジャングル、タマン・ネガラ へ行くことにした。
シンガポールからはまず国境沿いの街ジョホールバルへ行き、そこで乗換えだった。
ジョホールバルまでのバス代は3ドル60セント。250円くらい。
バスでの国境越えは初めて。ジョホールバルでバスを降り、入国審査をして出るとそこは マレーシアという不思議な感じだった。

入国審査官たちはみな、あのテレビでみた SARS用のマスクをして白衣みたいのを着ており、それを見るとさすがに、感染したら どうしようという不安がよぎった。
その前に、疑われたらどうしようという心配があった。
なにしろ、扁桃腺は絶好調に腫れあがり、咳がたくさんでる(よりによって。。)。
しかし、 入国の紙には、健康ですか?→「はい」。咳がでますか?→「いいえ(ぜんぜん)」 熱っぽいですか?→「まったく」と至って健康なフリをして(※書面上はyesとnoしかありません) 目に涙をいっぱい溜めながら、咳を必死でこらえて、審査を通過した。
正直、なんでそんなに涙溜まってんの?と不思議に思われてもおかしくないくらい限界に挑戦! て感じだった。
そして、見事無事に通過。

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