■ - Vol9. マラッカ -

彼女は私が一人旅だと言うととても驚いていたが、マラッカに日本語を勉強しているいとこが いて、その子に頼んだら、きっと喜んで町を案内してくれるから電話してみてあげる と言って、そのいとこの高校生の女の子に連絡をとってくれた。
そして、彼女はマラッカのちょっと手前で降りて行った。

マラッカに到着すると、彼女のいとこのかわいらしい女の子が笑顔で待っていた。
マレーシアはまずしいまだ発展途上の国といった感じで、女の子はシンガポールのように こじゃれた格好をした子はみかけず、それこそきれいな格好していると目立ってしまう ような雰囲気だった。
人々は純朴そうな顔で、すれた感じがない。
彼女の名前はChian。
やはり中国系マレーシア人。

さて、私はこの後マラッカ→クアラルンプール行きのバスチケットを買わなくてはいけなかった。
それからバックパックをどこかに預けて町を2時間ほど見て出発する予定だった。
とりあえず、荷物はうちに置くといいと言って、Chianがバス乗り場から歩いて5分くらいの ところにある彼女の家に連れて行ってくれた。
集合住宅で、いわゆる日本でいう団地のような感じの建物だった。
その後途中にある教会を見たりしながら、再度バス乗り場へ戻り、2時間後のチケットを 買おうとすると、2時間は短すぎるからもしよかったら泊まっていったらどうかと 勧められた。

日程的に今日中にクアラルンプールへ行かないとならないから泊まるのは ちょっと無理だと言うと、じゃあ一番遅い20時のバスにしたらいいと言われ、20時の チケットを買うことにした。
問題は、そうするとクアラルンプールに着くのがまたもや 夜中の0時。
もちろん宿は決めてない。
心配なので、ちょっと宿に空きがあるか電話してみることにした。
しかし、ここである重大な失敗に気づくのだった。。。

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