絵本の国

ホワイトのおよめさんは とてもおとなしい やさしいねこ でした。

のらねこのわりには やわらかそうな ふわふわの きれいな毛を していました。

みほちゃんが通ると 大きなまんまるの目で見て かわいらしい声で ニャーと なきます。

そのねこに みほちゃんは 「チャトラン」とゆう 名前をつけました。

チャトランは 子ネコたちが 道をとおるときは かならず じてんしゃに

ぶつからないように 注意しながら わたります。

ホワイトが おうちからでてくると うれしそうな顔をして 子ネコたちも  いっしょに

家族で どこかへ あそびにいきました。


冬がきて 外は とても さむくなりました。

ホワイトは おばあさんのおうちの だんぼうがきいた おへやの じゅうたんの上で

ポカポカと あったまっていました。

しかし そのあいだも チャトランは 子ネコたちといっしょに さむいホワイトの

家のドアの外で じっと おとなしく すわっていました。

毎日毎日 ホワイトが でてくるのを どんなに さむい日も じっと まっていました。