■台湾 - 旅のエピソード VOl.3 -

さて、台北駅に降りるとすぐにバスは来なかった。。。
近くに英語を話せる女の人を発見して、その人にバスの時間を聞くと、 あと10分くらいは待たなければならないとの答え。
計算すると到着は、飛行機の出発時間ちょうどぐらい。

空港の荷物預かり所に預けているスーツケースとバックパックをとりにいかなければならないし、 チェックインの時間など考えると、どう考えても間に合うはずがない。
もうおしまいだ。と思って、涙ぐみながら、 「絶対間に合わない、ここでチケットを見せたときに、 国際空港行きってチケットに書いてあるのに何も言ってくれなかった。 もし、あのときにバスが間違ってることを教えてくれてたら、こんなことにはならなかったのに!」 とパニックに陥りながら怒って言うと、女の子が検疫官に通訳してくれて、 二人で「大丈夫だから」と必死になだめてくれた。

ああ、これで航空券買いなおしになったら一体いくら払うことになるんだろう と思いながら、やっと現れた国際空港行きのバスに乗った。
バスの中で、検疫官と「指差し会話帳」でまた中国語会話開始。
格安チケットだから変更できない。
もしこの便に乗り遅れたら、次の便に乗るには ものすごい高いお金を払って航空券を買わないとならないはずだ。 というのを説明するのに紙に漢字を書いたりして、必死に会話のやりとり。
空港でチケットを買うと正規料金だから10万円以上はすると聞いたことがあったので いくら物価の安い台湾でもそれなりにするはずだと思ったのだ。
ちなみに、私が日本で買ったメルボルン行きの格安航空券は6万4千円。
(この航空券代は、会社から出してもらえたのだが、乗り遅れればもちろんその分は自腹。)

すると、その検疫官はキャセイパシフィックに友達がいるから、彼女に電話して なんとかしてもらうと言ってすぐに電話をかけ始めた。
途中電話を変わると、とてもやさしい女の人で、チケットのことは心配いらないから空港に着いたら 彼と一緒に来てくれればいいから。と言ってくれほっと一安心。
これで、やっとのことで暗雲が消え去り、空港までの道のり検疫官と相変わらず 指差し会話帳で会話しながら空港へ。 そしてやっとのことで、空港に到着。
やはり飛行機の出発時間ちょうどで、私が乗るはずだった飛行機は飛び立っていってしまった。

でも、検疫官と一緒なので、安心しながら裏の通用口から入り、彼の職場の人たちとすれちがいざま 挨拶をしたりしていた。
みんないい人ばかりで、検疫官は途中同僚に私のことを説明したりして、 そうすると温かい笑顔でみんなニコニコーっと笑いかけて「コンニチハ」と言ってきたりして ほんといい国だなぁといちいち感動。
そして、タイムカードを押した後検疫官と一緒にキャセイパシフィックのチェックインカウンターへと向かった。 そこで、検疫官とキャセイの人との大変なやりとりが始まったのだった。。。

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