絵本の国

さて ホワイトの家を とおりすぎ その道を もうすこし あるいていくと

柴犬の タローが います。

タローは ごくふつうの家で ごくふつうに ごはんを食べ

ごくふつうに 飼い主のお母さんと おさんぽをし ごくふつうに寝て

ごくふつうの毎日を おくっていました。


ある日のことでした。

みほちゃんが ホワイトたちに 見おくられながら  歩いていくと タローが 

うつむいて なにか 考えこんでいました。

いつもは ペロリと たいらげてしまう ごはんも まだお皿に のこっています。

しんぱいになって みほちゃんが ずっと見ていると タローは ハッと気づいて

みほちゃんを 見ました。

そして また ごくふつうに ごはんを 食べはじめました。