■パリ短期留学

パリへ滞在することになったのは、じつは予定外のことでした。
もともとは、アメリカのポートランドへの短期留学の予定が、入学願書も受理され、アメリカ4都市プラスヨーロッパ1都市という航空券も購入。
アメリカで2か月過ごした後、帰りにイギリスの友人に会って帰国する予定でした。
ところが、出発2週間前に、アメリカ大使館から1通の手紙が。 当時、ちょうどアメリカの学生ビザがとりにくくなった時期で、私は留学エージェントなどは通さず自分でそろえた書類と手紙を提出していたのですが、フルタイムの学校ではなかったため、向こうへ行って働く可能性があると思われてしまったらしく、ビザがおりなかったのです。

そして、行き先を急きょ変更。 もともと興味のあったフランスでフランス語学校へ行きながら、バレエスクールへ通うことに。 約6週間パリに滞在し、当初の予定とは逆で、アメリカが帰国前の旅行先になりました。
アメリカは、観光ビザで3カ月滞在することができますが、私は一度、ビザがおりなかった刻印がパスポートに残っているため、おそらく1ヶ月でも難しいだろうとのことだったので、10日間の旅行に変更したのです。

そんな、思いもよらぬ事情で、フランスへ。
観光ビザで行って、現地で直接学校に申し込みに行きました。
とりあえず、ユースホステルに泊って、それからどこかアパートを探そうと思い、日本からパリのユースホステルに電話してみたのですが、結局予約というのはないから、直接来て受付で、ということになり、とりあえず日本を出発。
ところが、パリのユースホステルは、オーストラリアとは事情が違い、まず1人部屋は空きがどこも全くありません。

家賃が高いので、ユースホステルに住んでいる人が結構いるらしく、長期滞在でふさがっていて、ドミトリーに泊るしかない状況でした。
ベッドもあまりよくないし、とにかくゆっくりできないので、3日で断念して、安めのプチホテルへ移動。 エッフェル塔のすぐ近くだったのですが、安いわりにとても居心地のいいプチホテルでした。
フロントのスリランカ人が日本語を勉強していて、日本語がしゃべれるので、これがかなり助かりました。

フランス語学校は、日本から申し込もうと決めていたところがあったので、そこに直接行って申し込みをし、すぐに通えることになりました。
あとは、バレエスクール。
バレエスクールは現地のイエローページでいくつかみつけて、2カ所ほど直接行ってみたのですが、1カ所はあまり治安のいい場所ではなく、もう1カ所は、先生も生徒もやさしく、とてもよかったのですが、週1回しかクラスがなかったので、毎日のようにレッスンをやっているところを探していました。

すると、フロントのスリランカ人がみつけるのを手伝ってくれ、電話してクラスのある時間を聞いてくれたスクールが、大きなダンススクールでロシア人の先生もいるし、すごくよかったので、そこへ行くことに。
すべてトントン拍子に決まってしまい、その後すぐにアパートも決まりパリでの生活が始まりました。

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